「『令和』を明るい時代に」 教会長
  

 新しい「令和」の時代を迎えました。誰もが身も心も新鮮に感じておられるのではないでしょうか。
 私の授業では毎時間、はじめに生徒たちと「黙想」をします。その際、毎回何かのテーマを与え、約一分間、目を閉じてそのテーマについて考えてもらいます。

 「平成最後」の各クラスの授業では、「あなたにとっての平成を振り返ってください」というテーマを与えました。そして黙想がすんだ後に、「客観的に見ると、平成の時代で一番喜ばなければならないことは、わが国が戦争に巻き込まれなかったことです。これは、あたりまえのことではなく、これからもずっと戦争のない世の中を築いていかないといけません。その時代を築くのは、みなさん一人ひとりの力です。もう一つ、わかっておかねばならないことは、平成の時代に未曾有の災害が数多く起きましたが、自然災害は、人間の力ではどうにもならない場合があるということです。大きな地震や、豪雨・災害は人間にとってはとても都合の悪いことですが、地球のはたらきから見たら、咳払いやくしゃみをしたぐらいのことなのかもしれません。すべて人間中心に物事を考えるのではなく、天地のはたらきがあって初めて生きていけることを理解しないといけないと思います。災害は必ず起きるものと心得て、「減災」に努めることが大事です。人間にとって都合の悪いことが起きてあたりまえ。都合のよいことが起きた時は、喜び感謝しないと。悪いことが起きた時は、自分にとって、何か成長のチャンスと思えたら、後になって『あの時は苦しんだけど、こういう結果になってよかった』と喜べることになりますよ。」というふうなお話をさせていただきました。
 
色んな方のお話の受け売りもあるのですが、伝えたかったのは、和らぎよろこぶ心におかげがあるということです。

 新しい令和の時代。私たちにとって、何かと厳しい社会情勢が続くでしょうし、いいことばかりではないかも知れません。でも、どんな時も「和賀心」を忘れず、明るく前を向いてこの令和を歩んで行きたいものです。
そして令和5年に名張教会は、開教百年を迎えます。90年祭よりもっとうれしく楽しくありがたい、喜びあふれる記念祭を迎えたいと願っています。
 


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